Cゾーンの選手:小柄な選手の活躍(KSA№37 ALABAS Mohammed選手)

160台の選手

160cm台の選手は2名登録されていた。2名ともサウジアラビアの選手である。168cmの選手はセンターバック、他はサイドの選手である。センターの選手は、7試合でロングシュートを12本50パーセントの確率で決めている。大きな選手を前にどのようにしてシュートを打っているか興味のあるところである。予選リーグのドイツでは9本中6本のロングシュートを打ち、6本決める活躍をしている。その内容をみてみると ksa-37-1


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ロングシュート9本中8本はステップシュートで、同じバックスイングから、オーバーハンドで、あるいはサイドハンドで、又は身体を逆側に倒して等ディフェンスの状況を見て打ち分けている。上を打つ場合は、素早いスローでディフェンスの頭上、或いはディフェンスのブロックする腕をはずして打ち(コースを予測をさせて外す)、下の場合は、腰を落とした姿勢でサイドスローを行いブラインド側にシュートしている。ゴールキーパーにとっては、KSA№37の選手の動きが大きい選手に隠れるために予測の情報をえることが出来ないのであろう。2m級のディフェンスを前にして打つシュートはステップシュートが有効な手段であることを知らせてくれるものである。このような小柄な選手が世界の舞台で活躍するのは、小柄な選手に勇気を与えるものであり痛快である。

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